Microsoft、Facebookと協力し「検索+ソーシャル」でGoogle追撃
MicrosoftがBingにFacebookのデータを取り入れる提携を発表。FacebookのザッカーバーグCEOは、「Microsoftは検索分野で負け犬だから、革新に必死で取り組んでいる」ため素晴らしいパートナーだと語っている。
米Microsoftは10月13日、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)企業のFacebookとの提携を拡大した。自社の検索エンジンBingを強化し、検索分野でGoogleに追いつくことがその狙いだ。
13日以降、Bingには世界最大のSNSであるFacebookのコンテンツが統合され、Facebookの友だちネットワークからの情報に基づき、検索結果にユーザーの好みが反映されることになる。これはGoogleにはない機能だ。
Microsoftは近年、世界最大の検索エンジンであるGoogleの独占状態に戦いを挑むべく、オンラインサービス部門の取り組みを強化させている。ただし、同部門は前会計年度には23億ドルの損失を出している。
今回の発表を受け、Microsoft株は2.1%値を上げて取引を終えた。また、自社のサイトにBingを採用する10年契約を結んでいる米Yahoo!の株価は5.7%上昇した。
FacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏はシリコンバレーのMicrosoftのオフィスで行われた記者会見で次のように語っている。「Microsoftがわれわれにとって素晴らしいパートナーであるのは、彼らがこの分野では負け犬だからだ。だからこそ、Microsoftは何としても革新を果たそうと必死で取り組んでいる」
一方、Microsoftのオンラインサービス部門担当社長のチー・リュー氏は次のように語っている。「Facebookのデータは、検索結果の的確さを向上させるための重要な手がかりを与えてくれる」
提携の一環として、BingはユーザーがFacebookで公開しているプロフィールと「like」(いいね!)の情報にアクセスし、個々のユーザーの好みに合わせた検索結果を提供できるようになる。
Microsoftは2007年、世界に5億人のユーザーを擁する世界最大のSNS企業であるFacebookに2億4000万ドルを出資し、同社の株式1.6%を取得。両社はそれ以来、さまざまな業務提携を行っている。
調査会社のcomScoreによると、検索分野ではGoogleは依然として文句無しのリーダーであり、9月の米国の検索市場では、Googleのシェアが66.1%でトップ、Yahoo!が16.7%で2位、Bingが11.2%で3位となっている。
Microsoftは2009年、検索エンジンの新ブランドとしてBingを立ち上げ、Yahoo!との10年契約を取り付けた。バックエンドの検索広告システムを統合することで、両社はマーケティング担当者により大きな検索ユーザーベースを提供できる。
現在FacebookではBingがWeb検索を独占提供しており、MicrosoftはFacebookにテキストベースの検索広告を販売している。
Microsoftの株価は2.1%上昇し、51セント高の25ドル34セントで取引を終えた。
Fort Pitt Capital Groupの上級アナリスト、キム・コーイー・フォレスト氏は、今回の提携拡大のほか、Microsoftが今週新しいモバイルOSを発表したことについて、「Microsoftがようやく、Webプレゼンスやモバイル分野での出遅れに対処しようとしているのはよいことだ」と語っている。
「ただし、この取り組みがいつ収益を生み出すことになるかは不明だ。投資家としては、本当に知りたいのはその点だ。果たして、この取り組みは収支にどう影響することになるのだろうか」とさらに同氏は続けている。
検索業界、面白くなってきましたね。

